地震の際に注意したい「電気火災」―家庭でもできる防災対策と今すぐ見直したいポイント

みなさんこんにちは。



東京都世田谷区を拠点に電気工事を手掛けております株式会社レックの中熊です。



先日ですが青森県を震源とした大きな地震がありましたね。我々が活動している東京・神奈川周辺でも首都直下型地震や南海トラフ地震の被害が想定されています。

日本は言わずもがな世界でも有数の地震多発国です。地震対策というと建物の耐震化や家具の固定など「揺れ」への備えが中心になりがちですが、地震後に発生する二次災害、特に「電気火災」にも注意する必要があります。



電気火災は地震直後だけでなく、停電からの復旧時にも発生するリスクがあり、知らないうちに被害が拡大することがあります。

そこで今回は電気工事の視点から見る「電気火災」について対策ポイントをまとめていきたいと思います。



1.地震による電気火災とは?


電気火災とは、電気配線や家電製品が原因で発生する火災です。地震の強い揺れで、テレビや電子レンジ、照明器具などが倒れたり落下したりすると、電源コードが損傷することがあります。家具の下敷きになったコードは、被覆が破れたり内部で断線やショートが起こったりして、発熱や発火につながることがあります。


特に注意したいのが、地震による停電後、電気が復旧したタイミングです。倒れたままの電気ストーブやヒーター、破損した配線に再び電気が流れることで、無人の場所で火災が発生することがあります。こうした火災は「通電火災」と呼ばれ、過去の大規模地震でも多数の被害報告があります。


2.地震発生時に家庭で意識すべき行動


地震が起きたら、まず最優先は「身の安全」です。揺れが激しい間は無理に移動せず、机の下に隠れるなどして身を守りましょう。揺れが収まった後、周囲の安全を確認してから行動を開始します。


家庭でできる電気火災の一次対策として、分電盤のブレーカーを落とすことは非常に有効です。これにより、損傷した配線や倒れた家電への通電を防ぎ、火災のリスクを大きく減らすことができます。

有事の際に探すのは困難な為、日頃からブレーカーの位置は確認しておきましょう。

ちなみにですが僕のお家はマンションで、ブレーカーはシューズボックスの中に有りました。日頃ブレーカーが落ちることも少なく、衣装的な観点から目につきにくい所にある場合も多いので、1度確認されることをお勧めします。


さらに、電源コードや家電製品に異常がないかを確認してください。少しでも破損や転倒・変形が見られる場合は、使用を控えることが大切です。また、避難が必要な場合でも、可能な範囲で家電の電源を切り、火元になる要因を減らすことが安心につながります。




3.日常からできる電気火災の予防策


家庭での電気火災対策は、地震発生時の対応だけでなく、日常生活の中での備えが非常に重要です。火災は一度起こると取り返しがつかない場合もあるため、普段から少しずつ対策を重ねておくことが安全な暮らしにつながります。ここでは、家庭で今すぐ実践できる具体的な電気火災予防策を詳しく紹介します。


◆家具や家電の転倒防止


テレビや電子レンジ、冷蔵庫、洗濯機などの大型家電は、地震の揺れで転倒する可能性があります。倒れた家電は、コードの損傷や配線ショートを引き起こし、発火のリスクを高めます。特にキッチンやリビングは火気を扱う場所や可燃物が多い場所であるため、火災が起こりやすい場所です。


具体的な対策例


・家電の背面や脚に耐震マットや固定バンドを使用する


・棚や収納家具はL字金具や転倒防止ベルトで壁に固定する


・上段の収納には重い物を置かず、倒れにくいように整理する


こうした小さな工夫でも、地震による家電・家具転倒のリスクは大幅に軽減できます。家族全員が生活する場所は特に重点的に固定しましょう。


◆配線の整理と点検


タコ足配線や長期間使用した古い延長コードは、過電流や発熱の原因になりやすく、火災リスクを高めます。また、見た目に異常がなくても、内部で劣化していることが少なくありません。


具体的なポイント


・使用していない電気製品はコンセントから抜く


・延長コードやタップは一つのコンセントにまとめすぎない


・破損や変色、焦げ跡があるコードはすぐに交換する


・配線は通路に置かず、家具の下や壁際にまとめて整理する


定期的に家庭内をチェックし、劣化や損傷の兆候を早めに見つけることが、安全性を大幅に向上させます。


◆コンセント周りの整理


コンセント周辺には書類、段ボール、カーテンなどの可燃物を置かないことが基本です。小さな火花でも、可燃物が近くにあると短時間で延焼する危険があります。特に寝室、リビング、キッチンは火災が発生しやすい場所なので、整理整頓を習慣化することが重要です。


実践のポイント


・コンセント周りには最低限の物しか置かない


・延長コードは床に直置きせず、配線カバーや壁際で固定する


・子どもが触れないようにコンセントカバーを使用する


こうした整理整頓は、火災リスクだけでなく、つまずきや転倒事故も防ぐことができます。


◆感震ブレーカーで通電火災を防ぐ


近年、家庭向けの防災設備として注目されているのが「感震ブレーカー」です。一定以上の揺れを感知すると自動で電気を遮断し、地震後の通電火災を防ぐことができます。


設置のポイント


・分電盤に取り付けるタイプは、家庭の主要な電源をまとめて遮断可能


・コンセントに取り付ける簡易型は、特に火災リスクが高い部屋に設置するのがおすすめ


・留守中や夜間でも自動で遮断されるため、安心感が大きい


設置工事も比較的簡単で、高齢者世帯や一人暮らしの家庭に特に効果的です。地震後の火災リスクを減らすだけでなく、家族全員の安心感にもつながります。


◆家庭での防災意識を高める


電気火災への備えは、家庭全体の防災意識と深く関わっています。家族で地震発生時の避難場所や行動手順を確認しておくことは、火災や二次災害のリスクを大幅に減らすことにつながります。


具体的な習慣例


・ブレーカーの位置や操作方法を家族全員で確認しておく


・感震ブレーカーの操作方法を全員で覚える


・年に1〜2回、地震や火災を想定した避難訓練を行う


・小さな子どもや高齢者がいる場合は、安全確認の役割分担を決めておく


日常的に確認や訓練を習慣化することで、いざ地震や電気火災が発生した際に冷静で安全な行動ができるようになります。



4.まとめ


地震による被害は揺れだけで終わらず、電気火災という二次災害で命や財産が脅かされることがあります。しかし、正しい知識を持ち、日頃から備えることでリスクは大幅に減らせます。

家庭で今すぐできることは次の通りです。


◆家具や家電の転倒防止を行う


◆配線や電源コードを定期的に点検・整理する


◆コンセント周辺の可燃物を整理する


◆感震ブレーカーの設置を検討する


◆家庭での防災意識を高める


これらを実践することで、家庭の安全性を大きく高めることができます。

家族の安全を守るために、今日からできる防災対策を一つずつ見直してみましょう。



我々株式会社レックでは、オフィス・店舗の電気設備改修工事をおよそ30年間手掛けてまいりました。その知識・経験を活かし、会社などで総務や設備担当をされている方や電気のことが全く分からないからなんか不安だなと感じたことがある方など、電気でお困りな方々周辺の電気設備の安全性を向上させるお手伝いをさせていただければと考えております。



直近でもビル全体でのメーター交換を行っておりますので、気になることがあればお気軽に弊社までご相談ください。