電気容量の見直しで“ブレーカー落ち”を防ぐ! 設備更新の正しい考え方

みなさんこんにちは。


東京都世田谷区を拠点に電気工事を手掛けております株式会社レックです。


最近もタイムリーにお問合せがあったのですが、

オフィスや店舗で「最近ブレーカーがよく落ちる」「新しい機器を入れたら照明がちらつくようになった」という相談をよくいただきます。

原因の多くは、電気の使用量が増えたにもかかわらず、設備側(分電盤・幹線・ブレーカー)の容量が昔のままだからです。

今回は、電気容量の見直しと設備更新を行う際に知っておきたいポイントを、電気工事のプロの視点から解説します。


■ 電気容量=“電気の通り道”の太さ


電気容量とは、簡単に言えば「どれだけの電気を安全に使えるか」を示す値です。

道路に例えるなら、細い1本道の先に大きなショッピングモールができたら大渋滞して通れなくなりますよね。これと同じで機器が年々増え末端の負荷が増加していくと、回路に流れる電流値のパンクが起きて危険な状況に陥るので「ブレーカーで遮断する」ということが起きます。


建物の主幹ブレーカーや分電盤にはそれぞれ定格電流(A:アンペア)が設定されています。

たとえば、オフィスを新設した当時は照明と複合機、パソコンくらいだったものが、今はたくさん便利な電気製品が増えてきてますので気づいたら機器の数は倍以上。社員一人ひとりの使用する電力量も増加傾向にあります。

これではもともとの契約容量や幹線ケーブルでは耐えられないことも少なくありません。


■ ブレーカーが落ちる3つの要因とは


単純な過負荷(使いすぎ)

 同じ回路に電気機器を集中させると、定格を超えて遮断。

特にコピー機やエアコン、電子レンジ、ウォシュレット(貯湯式は除く)、瞬間湯沸かし器などの瞬間的に大きな電流を流す機器が原因になりがちです。


負荷配分が不均等

 電気の回路は、もともとの設計段階で各相に均等に電流が流れるよう設計されています。特定の相だけに負荷が偏ると、電流のバランスが崩れ、中性線が過熱することもあります。


経年劣化による絶縁性能の劣化や接触不良

 古い分電盤やブレーカーでは、経年劣化により定格値を満たしていても内部の抵抗が増えて発熱するケースがあります。


■ 設備更新を考えるタイミング

以下のような状況なら、容量見直しと設備更新を同時に検討すべきです。


・契約電力(kVA)を超えてブレーカーが頻繁に落ちる


・新しい設備(容量が大きいもの)を追加予定


・分電盤が20年以上前のもの


・コンセントの挿し口不足により自前のタップ等によるタコ足配線が目立つ


電気容量の見直しは単なるブレーカー交換ではなく、

幹線ケーブル・分電盤・主幹ブレーカー・契約電力(高圧/低圧)まで含めた総合設計が必要です。


■ 正しい見直しの進め方


現状把握(負荷調査)

 まずは、実際にどれだけ電流が流れているかを測定。

 稼働時間帯や季節に数値は変動しますが、最大稼働時間帯をお客様からヒアリングして対象の時間帯に測定を行うか、場合によっていログ計測(データ収集)を行うのが理想です。


使用機器の把握と増設計画

 「今ある機器」だけでなく、「今後導入予定の設備」の把握も必要となります。

 特に空調機やEV充電設備、上記に記載している家電関係など突入電流が大きい機器は慎重に考慮します。


容量設計と更新計画の提案

 負荷バランスをとりつつ、幹線サイズ・ブレーカー定格を再設計。

 分電盤を更新する際は、将来の増設余裕を持たせるのが必須ポイントです。


電力会社との契約見直し

 高圧・低圧の契約種別や力率改善装置の有無によって、電気料金の仕組みも変わります。

 「どの契約形態が最適か」も含めて、電気工事業者に相談しましょう。


■ まとめ:設備更新は“先手のメンテナンス”


ブレーカーが落ちてから対処するのは、「後手」の対応です。

容量見直しを兼ねた設備更新は、


電気の安定供給


機器の長寿命化


電気代の最適化


そして何より、安全性の向上


につながる“先手のメンテナンス”が必要と考えます。

見えない部分だからこそ、定期的な点検とプロによる診断が大切です。


我々株式会社レックでは、オフィス・店舗の電気設備改修工事をおよそ30年間手掛けてまいりました。その知識・経験を活かし、会社などで総務や設備担当をされている方や電気のことが全く分からないからなんか不安だなと感じたことがある方など、電気でお困りな方々周辺の電気設備の安全性を向上させるお手伝いをさせていただければと考えております。

「最近ブレーカーがよく落ちる」「設備更新のタイミングを知りたい」など、気になることがあればお気軽に弊社までご相談ください。


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