新入社員が増える前に!オフィス電気環境チェック💡


皆さんこんにちは。レックの中熊です。

先週まで寒い日が続きましたが、暖かさが増し春らしい陽気になってきましたね。

春は新入社員の入社シーズン。オフィスに新しい仲間が増えることで職場は活気づきますが、その一方で意外と見落とされがちなのが「電気環境」です。


人が増えるということは、それだけ電力使用量や配線の数も増えるということ。事前に適切なチェックを行っておかないと、ブレーカーのトリップや機器トラブルなど、業務に支障をきたすリスクが高まります。


今回は、新入社員を迎える前に確認しておきたいオフィスの電気環境について、電気工事の視点から解説します。


1. コンセントの数と配置の把握


まず最初に確認したいのがコンセントの数と配置です。新入社員一人につき、パソコン、モニター、スマートフォン充電など、用途にもよりますが最低でも2〜3口の電源が必要になります。


デスクを増設したものの、コンセントが足りずに延長コードで対応しているケースは多く見られます。しかし、この対応が思わぬリスクにつながることがあります。


■ 要注意!たこ足配線のリスク


コンセント不足を補うために行われがちな「たこ足配線」。一見便利ですが、電気工事の観点では注意が必要なポイントです。


たこ足配線とは、1つのコンセントに複数の電源タップや延長コードを接続し、多くの機器を同時に使用する状態を指します。


この状態になると、以下のようなリスクが発生します。


よくある危険な例


・電源タップに過剰な電流が流れ発熱する


・コンセント周辺にホコリが溜まりトラッキング火災が発生する


・コードが絡まり断線や接触不良を起こす


・見えないところで容量オーバーが発生する


特にオフィスでは、PCやモニターなど長時間稼働する機器が多いため、気づかないうちに負荷が蓄積しているケースも少なくありません。


チェックポイント


・1つのコンセントに電源タップを重ねていないか


・定格容量(ワット数)を超えていないか


・電源タップが劣化・変色していないか


・長期間差しっぱなしになっている箇所がないか


改善のポイント


・OAタップ、コンセントの増設や移設を検討する


・電源タップに頼らないレイアウトに見直す


・使用機器ごとの電力を把握する


・定期的に点検・清掃を行う


2. 電気容量(契約アンペア)は足りているか?


人員が増えることで、照明・空調・OA機器の使用量も増加します。契約容量を超えてしまうと、ブレーカーが頻繁に落ちる原因になります。


特に注意したいのは、デスクトップPCやエアコン、電子レンジなどの高負荷機器です。これらが同時に使用されることで、一気に負荷が高まることがあります。


チェックポイント


・分電盤内のブレーカー容量に余裕があるか


・ブレーカーが落ちた履歴がないか


・使用時の最大負荷を想定しているか


必要に応じて、契約アンペアの見直しやブレーカーの増設を検討しましょう。


3. 回路のバランスと負荷分散は適切か?


新入社員が増えると、特定の回路に電気負荷が集中しやすくなります。見た目では問題なくても、内部的には回路が偏っているケースは非常に多く見られます。

特に同じエリアにPC・モニター・空調機器が集中すると、ブレーカーが落ちやすくなります。


よくあるトラブル例


・特定のエリアだけブレーカーが落ちる


・電源タップを増やした途端に不安定になる


・エアコン使用時にPCが落ちる等


チェックポイント


・各エリアの回路構成を把握しているか


・1回路あたりの負荷が偏っていないか


・高負荷機器が同一回路に集中していないか


回路の振り分けや専用回路の増設によって、安定した環境を構築できます。


4. LAN・電源配線の整理はできているか?


新入社員の増加に伴い、LANケーブルや電源コードが一気に増えることで、配線は複雑になりがちです。

配線の乱れは見た目だけでなく、事故やトラブルの原因になります。


よくある問題点


・ケーブルが床に露出して這っている


・配線が絡まりどれがどれかわからない


・掃除がしにくくホコリが溜まる


・断線による通信障害


・ヒューマンエラーによる抜き差しミス


チェックポイント


・配線が床に露出していないか


・ケーブルが整理・固定されているか


・どのケーブルがどこの箇所のものかラベリングされているか


改善方法


・ケーブルカバーやモールの設置


・配線ルートの整理


・ラベル管理の徹底


配線整理は単なる見た目改善ではなく、安全性と業務効率の向上につながる重要な対策です。


5. 非常時の電源対策は万全か?


最後に確認しておきたいのが、停電や災害時の対策です。業務に重要な機器にはUPS(無停電電源装置)の導入が有効です。


また、非常用照明が正常に作動するかも確認しておきましょう。


チェックポイント


・重要機器にUPSが設置されているか


・非常用照明が作動するか


・停電時の対応が共有されているか


まとめ


新入社員を迎える準備は、設備面の見直しも重要です。電気環境は「問題が起きてから対応する」のではなく、「事前に整備する」ことが大切です。


上記の項目はすべて、事前のチェックと適切な対策で防ぐことができます。


新年度をスムーズにスタートさせるためにも、この機会にオフィスの電気環境を見直してみてはいかがでしょうか。


また我々株式会社レックでは、オフィスのレイアウト工事やビルテナントの分電盤工事等、

関東圏を中心におよそ30年間手掛けてまいりました。その知識・経験を活かし、会社などで総務や設備担当をされている方や電気のことが全く分からないからなんか不安だなと感じたことがある方など、電気でお困りな方々周辺の電気設備の安全性を向上させるお手伝いをさせていただければと考えております。